カンボジア旅行 その4(3日目:ワットトメイ)

カンボジアも3日目です
ゲストハウスの洗濯機を使って良いです、とのことだったので洗濯にチャレンジです
カンボジアの商店では、洗剤は米袋みたいな袋に入れられて売っています
日本のように箱じゃありません

これはゲストハウス洗濯機の横に置いてあった使いかけ
スプーンなんてものは存在せず、袋を持ってわしゃわしゃと入れます びっくり

洗濯機の水圧が低く、中々終わりません
出かけたかったので、すすぎは自分でやりました 涙
脱水だけ洗濯機で試したのですが終わったのに気づかず、
ゲストハウスのおじいちゃん(日本人)が「干しといたよ~」と
下着を入れないで良かった・・・

さて今日は私の希望である場所へ

知らなかった、カンボジアの信号はライトが5つ並んでいます
(シェムリアップの街で信号はほとんど見かけなかったです)
どういう意味でしょう・・・? ゆっくり進め、とか?

着いたのは、ワット・トメイ寺院
別名、キリングフィールドとも呼ばれています


 
名前は聞いたことがあると思います、ポル・ポト
彼は1976年から1979年まで、カンボジアの首相でした
この時・・・

カンボジアを原始共産主義社会の国にしようとしたらしいです
原始共産主義社会とは、
・健全な身体を持つ全ての人間は食料の獲得に従事し、
狩猟や収集により産み出されたものを全員が共有する
・原始的な社会では産み出されたものは即座に消費されるため、
余剰は産み出されず、衣服などの個人的な物品を除けば
私有財産はほとんど存在しなかったであろう
・長い時間存在したものは道具や家などわずかであり、それらは共同で保持された

つまりは貧富の差が無い皆平等の社会だと
これだけ聞くと一見素敵な響きに聞こえますが・・・・

カンボジアを理想郷とするためにポルポトが率いる
クメールルージュ(元カンプチア共産党)が行ったことは・・・・
・大都市住民、資本家、技術者、知識人など知識階級から一切の財産・身分を剥奪し、
農村に強制移住させ農業に従事させた
・学校、病院および工場も閉鎖し、銀行業務どころか貨幣そのものを廃止し、
宗教を禁止し、一切の私財を没収した
・さらに一切の近代科学を否定した
・資本主義に関する文明の利器を全て一掃したため、
国民は農作業や灌漑施設の建設などの重労働を全て手作業で行うなどの
過酷な労働環境を強いられた
・生産された米の多くは外国からの武器調達のために輸出されたため、
国民の多くは飢餓、栄養失調、過労による死へと追いやられた

さらに

・移住させられた人々は、「集団農場」で農業に従事させられる一方、
知識人階級は「反乱を起こす可能性がある」とされ殺害された
・国の発展のためにと海外から帰国した留学生や資本家も、殺された
・音楽などの娯楽も否定され、音楽家もほとんどが殺された
・子供は親から引き離して集団生活をさせ、幼いうちから農村や工場での労働や軍務を強いた
・伝統文化を否定し、伝統文化の継承者も多数殺害した
・アンコール遺跡などの古代遺跡の破壊も行った

原始共産制社会を理想とする極端な農業重視の政策を強行したが、
非現実・非科学的な政策はカンボジア全土に一層深刻な食糧危機をもたらした

もうどこから突っ込んでよいのか
誰も幸せにならなかった時代だと思われます
日本人も数名ですが殺害されているようです
この5年にも満たない期間で殺害された人は約200万人だとか
カンボジアの人口の1/5~1/4だそうです
下が今のカンボジアの人口ピラミッドですが、
40-44歳はポルポトが首相だった時代です 出生率ががくっと落ちています
また、その上の年代も虐殺により全体的に減っているのがわかります

たかだか5年にも満たない数年で、国を壊してしまう事が実際にあり得るのだと
そして壊れた国の回復にはとても長い時間が必要なのだと

ポルポトが原始共産主義を掲げた理由にカンボジアの貧困があったこと、
大国の対立が東南アジアを振り回したこと、
日本も含む当時のベトナム対立国がクメールルージュを支持していた為、
糾弾ができなかったこと、調べれば調べるほど驚く事ばかりです
当時の世界のひずみにカンボジアがちょうどよく嵌まってしまったように思いました

世界のどこでも、こんなことが2度とあってはいけません

敷地内にはカンボジア歴史絵画伝統資料館があり、
そこで何が行われたかを絵と文章で説明しています
文章は日本語訳もあり、何が行われたか理解できます
一緒に入った友人は、全部見られず途中で出て行きました
私も絵だから見られたけれど、
これが写真だったらきっと無理だっただろうなと思います

今回カンボジアに行かなかったら、ずっと上記の事は知らなかったままだと思いました
ここで感じたことが疑問となり、たくさんのことを調べるきっかけとなりました
なぜ隣国タイとこんなに差があるのかということを含め、
自分の知識を深めることができました 行って良かったと思っています

さて話は変わり
ここまで連れてきてもらったトゥクトゥクの写真を撮りました
 
バイクにはBMWとあります 運転手の彼、口数少なく時間を守る好青年です
しかしカンボジアの人は年齢がわからない・・・
よく見ると乗客が座る座席の脇にガードがあります
これはとても気持ち的に安心します
どのトゥクトゥクにもあるわけじゃないみたいです
座席もほかのトゥクトゥクよりきれいでした
注意して見ると結構個体差があります

オールドマーケットで休憩することにしました
昨日から見かけて気になっていたココナッツジュースに挑戦 1ドル
 
お姉さんがココナッツの実をナタでカットしていきます
カットしてできた穴にストローを指して終了
このココナッツ、めっちゃでかいです
(大きさがわかるように手をあえて添えました)
味は・・・ 私はアリでした 薄いポカリスエットみたいな・・・
飲んでも飲んでも無くなりません 笑
量が見えないから余計にわかりません 笑

食堂でトムヤムクンを頼みました
ノンスパイシーとお願いしましたがけっこう辛そうな仕上がりです
なんとか食べられました

箸がとても大きいです

ゲストハウスに戻り、少し休憩した後に街を歩きました
気になっていたラッキーモールで買い物
カップヌードルとアンコールワットクッキーを買いました
カップヌードルはカンボジア土産のつもりで買ったけど、
家に帰って調べたら、表記はタイ語でした・・・

3日目はまだ続きます

続きはこちら
カンボジア旅行 その5(3日目:アニキ)

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